答えと応え
日本語についてまた一つ感心した事がありました。
学校の算数や国語のテストで○×がつけられるのが答え。
人の呼びかけや、働きかけに対して、それに添うような反応を示す。が応え。
前者の答えには「合」という字が含まれていて、後者には「心」という字が使われています。
小学校で1+1= と問えば答えは「2」 なぞなぞなら「田」というのが模範解答でしょうか。
マニュアル至上主義の現代ですが、私たち商い人が問われるのは答えではなく応えです。
そこには模範解答はあっても○×で論じられるものではないように感じます。
昔ある飲食店で先輩が「味噌汁が飲みたい」と言ったのに対して「うちのメニューにそんなものネェよ」と答えた店主が居ました。
その言い方が元で喧嘩になりそうになりましたが、10年以上経った今、そのお店は廃墟と化してしまいました。
人と人、ことに私たち商い人はお客様の要望にいかに応えるか、また出来ない事に対しても、如何に心を添えるかを忘れてはいけないのだと感じます。
こういう事を気付かされる度に、日本人に産まれてこれて良かったと思います。
2012年 1月 25日掲載
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