襷(たすき)のリレー

毎年お正月に行なわれる、通称箱根駅伝。今年はいつもより少し長い時間みられたので、久しぶりに涙が出るほど感動いたしました。

結果から言えば日本体育大学の総合優勝ですが、今年のキャプテンは3年生。
詳しくはわかりませんが、昨年大会で日体大史上初めてタスキのリレーが途切れてしまった事で、大会直後の総評で監督から檄が飛び、次年度のキャプテンを指名されたそうです。

大学時代に硬派の極のような大学で相撲部に在籍していた私からすれば、歴史ある大学の運動部で下級生が主将を勤めるなど聞いた事もない話でした。

しかし結果は、4年生も、3年生主将を盛り立て、協力して箱根での雪辱を合言葉に一年をかけて見事にその結果をだしました。

私は歓喜の中の選手を見ながら、自分たちの人生や仕事も同じなのではと感じていました。

一区間を走るランナーは一人、しかしその選手の後ろに何人もの仲間の協力があっての事、だから例え独りがミスをして失速しても次のランナーが挽回できる。
また、1レースでタスキを繋ぐのは僅か10人かもしれないけれど、そのタスキは同時に過去の先達から連綿と受け継がれてきたタスキでもある。

復路の下位チームが繰り上げスタートまで後一分足らずというところで辛くもタスキを繋ぐことができ、その選手のゴール後の号泣する姿にそんな事も感じていました。

日体大の監督が、「この一年、食事、睡眠時間等、あたりまえの事をあたりまえに続けた。 感謝のできる選手を育成するように心がけた」と言っていた言葉が非常に印象的でした。

因みに我が母校も出場していましたが、来年も予選スタートです。
ガンバレ、農大健児!

2013年 1月 04日掲載
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